「突撃の条件」に続いて、今回の記事では戦場横方向の位置取りについて考えます。内周と外周の機能がそれぞれ占領と挟撃に由来することを踏まえて、艦艇の機能ごとに具体的な原則を提示します。
突っ込むだけで得をする「突撃」は、撃沈や陣地占領に関与することで勝敗を大きく左右します。この記事では突撃を阻止するための条件を考えることで、突撃を狙う側にも防ぐ側にも役立つ判断原則を提示します。
ゲーム内の弾道を数値的にシミュレーションするために必要な数式を解説します.
4つの艦種の機能を火力と視界の観点から考察していく。前半では戦艦および巡洋艦の火力機能を扱い、交戦形態を遠隔戦・接近戦・挟撃から構成する。後半では駆逐艦および空母の視界機能を主に扱い、交戦形態を決定する主要因である視界の機能について明らかに…
2年ほど前から書き溜めていた中距離砲戦に関する考察を、「一方的攻撃の追求」という観点から簡潔にまとめる。中距離砲戦に関する記述は複数の過去記事に散在しており一覧性が著しく低かったため、今回は備忘録も兼ねて要点のみを書く。
巡洋艦のHE投射量について網羅的に比較・解説します.
「botが増えると勝ちづらい」という経験則を裏づけることは難しく思われる. 実力の低いプレイヤーが増加すれば自分の勝率は上昇すると考えるほうが自然なためである. この記事では正規分布を用いた確率モデルによって, 「botが増えると勝ちづらい」という経…
1. 装填時間は何秒がもっとも有利か? 2. 1vs1砲戦モデル 2.1. 巡洋艦vs敵艦 2.2. 2vs1の予備的検討 3. 2vs1砲戦モデルのルール 4. 継続射撃が有利になる領域 5. 睨み合いの領域 6. 解のない領域 7. 敵艦の装填時間による解の変化 8. 結論 謝辞 1. 装填時間…
はじめに:「戦線」で立ち回りを説明するべきではない 「戦線」は複数のAP射線による連携を指す 複数のAP射線の角度差によって敵の前進を阻止する 前進阻止にあたって視界は必ずしも必要ではない 投射量に優れた艦艇も接近戦によって敵の前進を阻止する 前進…
交戦を火力戦, 機動戦, 陣地戦, 接近戦の4形態として捉え, 筆者のこれまでの火力戦偏重な砲戦論を補完する契機とする. 交戦形態という概念は交戦を構成する必要要素を簡潔に提示して, 艦艇の性能考察のための枠組みとしてもはたらく.
巡洋艦主砲のAP性能について網羅的に解説します.
引き撃ち適性を天城から引き継ぎつつ, 高速高精度の460mm砲を搭載して遠距離砲戦に特化した性能に仕上げています.
高Tier巡搭載砲の口径分類と砲弾性能の傾向を把握します. 三部構成のうち第一部にあたる記事です.
過去の記事では転舵回避の変位についてクロソイド曲線のフレネル積分を利用して導出したが, 今回は変位の時間に関するべき展開を仮定して同様の問題を解く. この解法は前回のそれよりも汎用性が高く, 減速転舵などのさらに複雑な挙動を示す回避まで適用範囲…
「巡洋艦は外周を取れ」「戦艦はクロスを組め」などなど戦術に関する様々な経験則は、ゲームシステムと結びつくことではじめて立ち回りに役立ちます。今回の記事では火力艦の戦術に関する諸概念を整理しつつ、戦艦射線の影響下で艦艇の位置取りに優劣がつく…
隠蔽間際の火災ダメージ、そして工作班の使用基準について理論計算をもとに考察しました。敵艦に撃たれ続ける場合は1火災での消火が有利な一方で、隠蔽が間近な場合は2火災での消火、あるいは放置が有利になります。
交戦距離指標RngEとは, 巡洋艦の主砲弾速と機動性を統合した性能指標です. 高い弾速は自身の有効射程を伸ばし, 優れた機動性は敵艦の有効射程を縮めます. 本指標は2つの性能を併せて考慮することで交戦距離の優位, つまり敵艦に対して一方的に撃ち勝てる距離…
転舵回避の性能論的な指標であるPCLを導出して, 巡洋艦の回避性能の比較や転舵回避の技術的な考察に応用します.
蔵王代艦というテーマについて、主砲に焦点を当ててみました。
平均与ダメージを平均撃沈で割った「撃沈効率」を通して, 巡洋艦の性格の違いをみていきます.
推力転舵Chapayevを出発点にして, 交戦距離論に隠蔽距離を取り込もうという企てです.
1 ダメージ交換論の範囲 2 ダメージ収支と交戦距離 2.1 相対ダメージ 2.2 ダメージの質 2.3 有効射程(交戦距離上限) 2.3.1 AP弾の有効射程 2.3.2 Tier9, 10巡における射程UGと装填UGの選択 2.4 安全圏(交戦距離下限) 2.5 利得曲線と損失曲線 2.6 性能諸要素…
1 はじめに 1.1 特に重要な項目 2 モデルの概要 2.1 マルコフ過程とは 2.2 モデル上の仮定 2.2.1 連続時間 2.2.2 無記憶性 2.3 取り扱う状態とパラメータ 2.3.1 状態 2.3.2 遷移確率に関わるパラメータ 2.4 秒間火災率の実際の値 3 単純なモデル 3.1 最大1火…